“超”投高打低のウェスタンでかつての三冠王が奮闘中…
ベースボールキング 6月11日(木)5時45分配信
“超”投高打低のウェスタンでかつての三冠王が奮闘中…
二軍で若手に混じって奮闘するソフトバンクの松中信彦 ©BASEBALLKING
ウェスタン・リーグに異常事態が発生している。
9日現在で、リーグ打率トップが中谷将大(阪神)で.295。規定到達者で3割に乗せている選手は一人もおらず、打率.250以上ならば十傑入りというような状態なのだ。
一方、その分投手成績は良く、規定到達で防御率1点台はなんと3人。トップのバンデンハーク(ソフトバンク)は10試合、61回1/3を投げて1.17という驚異的な防御率を記録している。
そんな中、若手たちに揉まれて一軍昇格へアピールを続けている男がいる。ソフトバンク・松中信彦。今年で42歳を迎える、かつての三冠王だ。
昨年は代打のみで33試合に出場。打率はキャリア最低の.111で、本塁打は0。“引退”の2文字も囁かれたが、現状維持の3500万円で契約を更改した。
意外な結末ではあったが、ソフトバンクの小川編成・育成部長は「彼のキャリアからして、下げるほどもらっていない」と説明。松中本人も「いつでも辞める覚悟はあるが、球団とファンに恩返しがしたい」と球団の対応を粋に感じながら、シーズンへ向けて仕上げてきた。
しかし、なかなか一軍からの声はかからない。指名打者には李大浩がおり、また李大浩が一塁を守る際には吉村裕基が入る形がもはや定番化。チャンピオンチームのぶ厚い選手層が、大ベテランの昇格を阻む。
それでも、チャンスが全くないわけではない。選手層の厚さは誰もが知るところであるが、そんなチームにおける数少ない手薄なポジションがある。それは、「左の代打」だ。
チームで最も起用されている左打ちの代打は、明石健志で15回。そのうち安打は1本で四球が2つ。成功率は.077と渋い数字となっている。
松中はここまでファームで規定打席には到達していないながらも打率.304で4本塁打、14打点を記録。カニザレスとの併用で代打に回ることも少なくない中、しっかりと結果を残してきているのだ。
期待してくれる球団とファンへの「恩返し」を果たすために――。二軍で奮闘するかつての三冠王は、自らの花道を作り出すことができるだろうか。
◆ ウェスタン各チームのチーム打率と防御率
1位 広島=打率.241(3位) / 防御率2.32(2位)
2位 ソフトバンク=打率.256(1位) / 防御率2.05(1位)
3位 阪神=打率.236(5位) / 防御率3.03(3位)
4位 中日=打率.238(4位) / 防御率3.46(4位)
5位 オリックス=打率.247(2位) / 防御率3.96(5位)
◆ ウェスタン打撃トップ5
(※規定=チーム試合数×2.7)
1位 .295 中谷将大(阪神)
2位 .294 下水流昂(広島)
3位 .273 白根尚貴(ソフトバンク)
4位 .265 美間優槻(広島)
5位 .264 堤裕貴(オリックス)
◆ウェスタン投手トップ5
(※規定=チーム試合数×0.8)
1位 1.17 バンデンハーク(ソフトバンク)
2位 1.31 岩崎翔(ソフトバンク)
3位 1.66 戸田隆矢(広島)
4位 2.36 前田祐二(オリックス)
5位 2.53 帆足和幸(ソフトバンク)
巨人、日本ハム複数トレード大筋合意 矢野&須永←→矢貫&北
スポニチアネックス 6月10日(水)5時45分配信
巨人、日本ハム複数トレード大筋合意 矢野&須永←→矢貫&北
トレードが浮上した(上段左から)巨人の矢野、須永、(下段左から)日本ハムの矢貫、北
巨人と日本ハムが複数の選手によるトレードを進めていることが9日、分かった。複数の球界関係者によれば、巨人側は矢野謙次外野手(34)と須永英輝投手(29)、日本ハム側は矢貫俊之投手(31)と北篤外野手(26)を交換要員として、既に大筋で合意に達しており、10日にも発表される。
【写真】切り札的存在…代打満塁本塁打を放ち喜ぶ巨人・矢野
この日対戦した球団同士で複数トレードが実現する。矢野は13年目の生え抜き。2軍で調整中だが外野の選手層の厚い巨人から他球団に移籍すれば出場機会を得られる可能性も高く、人気の生え抜き選手に対して球団側も最大限の配慮をした選択とみられる。
日本ハムは主軸の陽岱鋼が5月に故障で離脱し、ハーミッダも8日に故障で出場選手登録を抹消されたばかり。外野を岡、浅間ら若手が競い合っている状況だ。実績と経験のある外野手を探していたチーム事情が巨人の意向と合致した。さらに日本ハムは10年まで在籍した須永を獲得することで、左の中継ぎも補強することに成功。巨人は好調の要因である投手陣をさらに強化する目的で矢貫、次世代の外野のレギュラー候補として打撃力のある北を獲得する。
両球団では08年オフに巨人が二岡と林、日本ハムがマイケル中村、工藤の複数トレードを行った実績がある。リーグ4連覇を目指す巨人にとっては、5月に就任した堤辰佳新GM体制後初の補強。日本ハムも3年ぶりのリーグ優勝に向け、必要な補強ポイントを的確に埋めることになる。
▼矢野 謙次(やの・けんじ)1980年(昭55)9月21日、東京都生まれの34歳。国学院久我山では甲子園出場なし。国学院大では4年秋に4本塁打、9打点で東都2部の2冠。02年ドラフト6巡目で巨人入り。昨年11月に右肘を手術した。1メートル78、81キロ。右投げ右打ち。
▼須永 英輝(すなが・ひでき)1985年(昭60)10月28日、東京都生まれの29歳。浦和学院では甲子園に3度出場し、2年春にベスト8入り。03年ドラフト2巡目で日本ハム入り。10年11月にオビスポとのトレードで巨人に移籍した。1メートル81、85キロ。左投げ左打ち。
▼矢貫 俊之(やぬき・としゆき)1983年(昭58)12月15日、福島県西郷村生まれの31歳。仙台育英では3年センバツで準優勝したが、ベンチ外。常磐大、三菱ふそう川崎を経て08年ドラフト3位で日本ハム入り。13年にはオールスターに初出場。1メートル90、93キロ。右投げ右打ち。
▼北 篤(きた・あつし)1988年(昭63)11月26日、石川県小松市生まれの26歳。小松工では投手で最速145キロを誇り、通算32本塁打。06年高校生ドラフト1巡目で横浜(現DeNA)に入団。2年目に野手転向。12年オフにトレードで日本ハム入り。1メートル82、88キロ。右投げ左打ち。
阪神大和4年ぶりサード、平田ヘッド「不安ないよ」
日刊スポーツ 6月9日(火)22時37分配信
阪神大和4年ぶりサード、平田ヘッド「不安ないよ」
ソフトバンク対阪神 8回裏から三塁の守備に就いた大和。三塁走者柳田(撮影・宮崎幸一)
<ソフトバンク5-0阪神>◇9日◇ヤフオクドーム
阪神大和外野手(27)が約4年ぶりにサードの守備に就いた。8回に代打で出場し、その裏の1イニングで三塁を守った。打球は飛んでこなかった。
【写真】阪神岩田5回途中4失点で降板「警戒しすぎた」
大和の三塁は11年9月15日中日戦(甲子園)以来。平田ヘッドコーチは起用理由について「内野の人数もあるし、大和はセカンドもサードもいろいろ守れないといけない。不安はないよ。そういうのをやっていかないといけない選手だから」と説明した。
Author:newstorafugu
IT企業数社で10年近く勤務経験有。FXやWEB系ビジネスで試行錯誤中。野球他いろんなスポーツ経験有・・・とだけ言っておきます。